会期中二度目の訪問。
今回、連れが無料チケットを持っていたので、もう一度見る機会に恵まれた。
同じ展覧会を二度見ると、一度目とは違った印象を持つことがあるし、同じ印象でもより深く理解できることができるので嫌いじゃない。 ちょっと昔の自分だったら、美術館巡りはスタンプラリーに過ぎず、一度見た展覧会とは「コンプリート済み」なので二度目の訪問はあり得なかっただろう。でも、今は心の余裕ができてきている。
・・・なのだが、二度目の訪問なのに全く印象に残ってねぇなあ、いろんな絵が。
前回見た時の印象が「家の壁に飾っておくにはちょうどいい、嫌味のない絵」というものだったのだが、それが災いして全然覚えていない。 「えー、こんな絵を見たっけ?」というのばっかり。まるで初めて訪れた展覧会のような気分だった。
連れと一緒に、ギャラリーショップで売り物の絵とかポストカードを物色する。
「・・・いざ、家に飾ろうと思うと、案外欲しいモノないねえ」
無難すぎて、面白みに欠けるのだった。こういうのを室内廊下の壁なんぞにかけてもいいけど、「アート、好きなんだよね」という鼻持ちならなさがにじみでてくるようでイヤだ。
折角何かアートを飾るなら、もっと個性が強いものの方がいい。 こういう発見があるのも、複数回同じ展覧会を見た特権だ。「自分の性に合わない」事を知る、それだけでもまた楽しい。
(2015.04.11)
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