以前、国立近代美術館で、軍艦島やトラピスト教会、女性刑務所といった「閉鎖空間ばかりを撮影した」個展を見たことがある。
その白黒写真のインパクトがものすごく、今だに印象深い作家、それが奈良原一高。
その人の展示があるというので、芝浦に行ってきた。
今回の個展は、禅寺として知られる総持寺での修行僧の様子を撮影したもの。
修行といえば静のイメージが強いが、この写真からは強い動や念、陰と陽が見えてすごい迫力だ。光が当たる部分が色飛びしてしまうくらい、コントラストが強めでとてもあくが強い。
作品としてはとてもとても面白いのだが、さすがにこれを家に飾るという気にはなれなかった。ちなみにお値段は60万円くらいだったっけ?
(2015.05.25)
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