年3回、「デザイン」という観点を取り入れつつ各都道府県単位でその地の魅力を紹介する観光雑誌「d design travel」。
京都編が発売になるということで、その取材でとりあげたいろいろなものを紹介する展示会が開かれていた。
d design travel用の展示会場は贅沢にも渋谷ヒカリエ8階に常設されており、新刊が出るたびに僕は見に行っている。
そして毎回、「こんなものまで取り上げるか?」という、ある意味「平凡すぎたり、日常に溶け込みすぎている何か」の展示を楽しませてもらってきた。
今回は京都だったわけだけど、なんかいい加減見慣れてきたというか、驚きと感心は乏しかった。
訪問時のメンタル状況にも因るのだろうが、「日常に潜んだいいもの」という紹介は、時にはつまらなく見えてしまうものだ。 昔は、「えっ、そんなものまで展示しちゃうの!?」というような驚きがあったけど、今や「d design travelなら当然それくらい目をつけるよね」っていう安心のブランドになっちゃった。
だから、驚かなくなってしまい、むしろ惜しい。
でも、それは毎回この展覧会に行っているからこその感想であり、初めてこの展覧会を訪れる人は新鮮な驚きと、場合によっては静かな興奮を得ることができると思う。
(2015.06.30)
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