4/末から5/上にかけて「曖昧☆美少女アート展」を開催した、TODAYS GALLERY STUDIO。
今回は、「曖昧美少女」の中から、特に「少女のふともも」だけを取り上げた写真展を開催した。
「曖昧☆美少女アート展」は、「何が美で、何があざとく商業的で、何がエロなのか」という事を真剣に、アツく考え込まされたものだ。 女性の連れがいたこともあり、あれだけ熱く作品について語り合ったのはこれが最大だ。
で、今回の「ふともも」なんだが、確かにタイトルに偽りなく、若い女性のふとももばかりが撮影されている。 顔は一切写っていない。 それが、なんとも寸止め感があり、グラビア風でありつつグラビアではない、謎のオリジナリティある作品群だった。
ああそうか、グラビアってのは顔が写ってナンボなんだな、と今更のように気がつく。
若い女性の太ももは、どれも色白でふっくらとし、でも張りがあって美しい。しかし、それに対して妙なフェチズムを覚えたり、ましてや性的興奮を感じることは全く無かった。
なんだかとても寂しい。くそ、こういうところで自分の老いというのを隠しきれない。
若い頃、自分はもっと変態的なものが好きだと思っていた。ガチな変態という意味では無く、エロゲー的世界とでもいおうか。
でもこの歳になって振り返ってみて、ああ自分っていたって正統派で、歪んでないな、という事に気づき、むしろがっかりしてたりする。
変態であるためには、フェチズムを愛するためには、それを支えるための情熱と想像力が欠かせないと思う。自分にはそれがもう無いのだろう。 なんて考えながら、会場を後にした。
(2015.07.03)
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