「プラントハンター」という肩書きを名乗る西畠清順が世界中から集めてきた植物を展示する、という面白い試み。
それを美術館でやるというのが斬新だ。
博物館で、じゃないんだぜ? 熱帯植物園にありそうな、珍妙な商物がずらりと並ぶ。
見たことがないものばかり。
しかし、食虫植物のようなグロいものはなく、見ていて驚きと感心の連続だ。
植物が植わっている土の部分は白い布で覆われており、暑苦しい印象は皆無。そのためクールな印象に仕上がっている、というのも好演出。
西畠清順のセリフがいかしているので転載する。
植物をハンティングすることが可哀想だとか、あるべき場所においといてあげるべきとか、生態系は大丈夫か、と浅はかな正義感でモノをいう人がいる。まずは勉強してこい。先達たちが行ってきた植物にまつわること。世界の植物のこと。植物の流通の業界のこと。(以下略)
このあともずっとこの調子が続くので読んでいて痛快。
最近、つくづく世の中全般的に「正義感ぶった」輩が増え、何かにつけて上から目線でいちゃもんを付ける人が増えたと思う。僕自身そういうのにイヤな思いをする事が結構あるので、こういう反撃文を読むと痛快だった。
(2015.07.07)
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