No Museum, No Life? ーこれからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会@東京国立近代美術館

これからの美術館事典

東京国立近代美術館はいいキュレーターと表現方法を持ってるなぁ、と常々思っているんだけど、今回もなんか変なことをやってる。

美術館、というものを成立させるためにはいろいろな背景がある。それをネタにした展覧会だ。

その手のものは、つい先日も東京都現代美術館で見たりもしたが、今回もかなり面白かった。

これからの美術館事典

単なる「美術館の舞台裏」を紹介するだけではなく、実際に収蔵作品などを展示しつつも、それを展示するために必要なあれこれの解説が添えられていたりする。

これからの美術館事典

美術館そのものの位置づけから始まって、建築、美術品の運搬、資金、照明、保管・・・とその紹介は多岐にわたる。 日本の美術館は地震にも強くなくてはいかん、みたいなことが紹介されていたり、カンバスを天井から吊すためのワイヤーがアート作品みたいに堂々と陳列されていたり。 劣化した作品の修復前と修復後の比較、とか。 かなり楽しめた。

美術作品を鑑賞して、「高尚なワタクシ」になった気分にだけなってもつまらない。こういう情報も、かなり面白いので時々やって欲しいネタだ。

(2015.07.17)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください