夏休みなので、子供も楽しめるような展覧会が東京都現代美術館に用意されていた・・・けど、子供が見て楽しいかどうかはちょっと微妙。
無理じゃないか?これ。
少なくとも僕が子供の頃、親に連れられて美術館に行ったときは、どんな内容であっても全く面白いと思わなかった。ただひたすら、退屈だった。博物館ですらそうだった。
今の子供はどうなんだろう? 「大人は入っちゃダメ」ゾーンがあって、ついたての向こうに「子供だけが見ることができるアート作品」が展示されていたりして面白い試みではある。
・・・と、これを見たのは7/22なのだが、その直後にこの展覧会で展示されている相田誠の作品2点が問題視され、撤去されるとかされないとかという話に発展している。 相田誠本人もブログで説明しているが、パロディ的要素で作られた作品なのに、「不謹慎だ!東京都が運営する美術館でこんなものが展示されていいのか!税金だぞ!」と文句を言ったんだろう、誰かが。
で、どうやら、その撤去要請をした人は「たった1名」だそうで、その結果運営母体である東京都、及び美術館の学芸員は撤去を決定したらしい。一体どんな権力者が文句言ってきたんだよ。
相田誠の作品は、グロテスクな美少女とか、今回の作品のような政治的っぽい作品とかウンコとか、いろいろセンセーショナルなものが多い。それが魅力の作家だ。 でも、本人も言ってるが、芸術の名を借りて自身の政治信条を語ることはしていない。そんなの、作品を見ればすぐにわかるのに・・・。
今後の展開が待たれるが、もし既定路線通りに作品撤去という話になるなら、せめてどういう素性の人からどのようなクレームがあって、それがどういう判断のもと「撤去」という結論に至ったのか、東京都は明確にしなくちゃかっこわるすぎる。
(2015.07.22)
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