いわゆる「洋画」はとても綺麗だとは思う。しかし、見たこともない国の、見たこともない景色を見ても「ほぉ・・・」と感心するのが関の山だ。

その点、日本の洋画家たちが集まった「二科展」の100年史ともいえるこの企画は、「日本人による、日本の光景を洋画的手法で描いたもの」が中心であり、とても面白かった。
なるほど、日本を描くとこうなるのか、という納得感があるというか。
途中、東郷青児とか岡本太郎といった癖の強い作家の作品も混じるというのも面白かった。
それにしても、絵画の世界でも派閥があるのだな。分裂したり、消滅したり。人が集まると、それがどんな組織であっても「価値観の相違」で分かれることがくる、ということだ。
(2015.08.05)
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