無印良品の有楽町店がリニューアルオープン。
お店のあちこちに本棚を構え、無印良品ならではのセレクトされた本を展示販売している。
著名な作家の画集や写真集を、表紙を正面に向けて飾るようなディスプレイ。僕はこういうのがわざとらしくて好きではない。かっこつけているだけみたいだからだ。
無印のブランドイメージと真逆のことをやっているような気がするが、それでいいのだろうか。 普通の家だと、スペースの問題があるし実用的ではないので、こういう飾り方はしない。当たり前だが、背表紙だけをこちら側に見せるように、本を詰め込む。
それはともかく、「お直し市場」なるものも開催されていた。 これまで、「アトリエ ムジ」として使われていたギャラリーが、「オープンムジ」という名称に変わり、対話型重視の場になったらしい。 その一発目のイベント。
服や靴、器、家具・・・といった修繕のプロがここに出張ってきて、直接お客さんから相談を受けたり、受注したり、目の前で修理をしたりするという取り組みだった。 縁の下の力持ち的存在である修理職人さんをクローズアップしたという点で面白い。
しかし、今僕自身の生活を見渡してみると、「直す」という発想に立っているモノって皆無だ。全部、痛んだら捨てる・買い直す。 あれっ、いつの間にそんなことになっていたんだ、と我ながらびっくりした。「直す」ということをすっかり忘れていても、全く困らない日常生活。
(2015.09.04)
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