日本古来から、絵や伝承の題材となってきた妖怪を取り上げる展覧会。
妖怪ウォッチに至るまで、という言い方で宣伝をしていたためか、子供連れの親子がとても多い。
しかし、妖怪ウォッチに出てくる妖怪というのは、当然のごとく最後にちょこっと紹介されるだけであり、案の定というかなんというか、子供達はがっかりしていた。それまで、さんざんものすごい人混みをくぐり抜け、辛気くさい絵を見せられ我慢してきたのだから、そのがっかりはよくわかる。
一方、大人ともなればこの展示はとても面白い。矢追純一でもこんな想像はしないぞ、というくらいアイディアを巡らした妖怪があれこれ出てくる。「ろくろ首」「一つ目小僧」に代表される怖い妖怪なんてのはごく一部であり、もっとコミカルでハッピーな存在であったことが覗える。
特に、展示品のいくつかで「酒呑童子」が登場していたが、なんとも楽しげだった。
(2016.08.13)
コメント