会社帰り、所要で銀座に立ち寄った際に「そうだ、ポーラミュージアムアネックスって今何をやってるんだっけ?」と思い行ってみた。
つい1ヶ月前ほどにも訪れたばかりだけど。
建物一階に、「ポーラミュージアムアネックス展2017」というポスターが掲示されてあった。なんだ、先月見たやつだ。 が、どうもこのポスターは見覚えがない。一旦、諦めて帰ろうかと思った足を止め、よく見てみると会期はつい先日からスタートだ。また別物の展示に切り替わったらしい。
そういえば前回は「感受と創発」というサブタイトルだったけど、今回は「繊細と躍動」になっとる。
ポーラミュージアムアネックスは、さほど広くはないビルの1フロアをぶち抜いたスペース。迷路のような構造にはなっておらず、だだっ広い四角い空間が1つだけだ。
基本的には四隅の壁際に作品を展示するスタイルをとっている。そのため、作品数はせいぜい20点とか30点程度で、ざっと見るだけなら5分、じっくり見ても20分程度の所要時間。「立ち寄り地」としては最高だ。入場無料だし。
前回「感受と創発」同様、僕よりも若い作家の作品が展示されている。独創的で面白いが、家に飾りたいかというとそうでもないし、普遍的に評価される作風かというとそうでもない。でもむしろ、「今」とともに生きる作品として面白い。
無料展示だからこそ、見たくなる作品。これが有料だと、ちょっと厳しい。そう思えば、企業が芸術家をスポンサードするというのは大事なことなんだな、と思う。大衆受けする作品ばかりを藝術として扱っていたら、美術がじり貧になってしまう。
(2017.04.30)
コメント