ニューヨークを拠点に活躍した写真家、ソール・ライターの展覧会。
昔、写真家とか写真展に全く無理解だった僕は、「この写真の何が凄いの?誰でも撮れそうな写真じゃないか」なんて不遜なコトを思っていたものだ。さすがにたくさんの写真展に行ったので、それがいかに無理解だったかというのは理解してるけど。
そんな昔の僕でも、この写真を見りゃあ黙らずにはおれん、という圧倒的インパクトの作品群。鏡をたくみに利用したり、お店のショーウィンドー越しだったり、トリッキーかつどきっとさせられる構図。
しかも、大胆なアングルの切り取り方が目に焼き付く。彼の構図には日本の浮世絵の影響があるそうだが、なるほど納得だ。
白黒でもビックリドッキリなのに、カラーになるとさらにすごい。他愛のない赤い傘、それだけでもぐぐっとくるアングルと構図。すげえなあ、という言葉を連発してしまう。
プロの撮影する写真ってやっぱりスゲーな、ということを改めて感じさせられた展覧会。
(2017.06.10)
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