新進気鋭のアーティスト作品を公開している、トーキョーワンダーサイト。特に何を展示しているかわからなかったけど、ちょうど付近で時間つぶしをする必要があったので立ち寄ってみた。
今回は、映像作品を上映する展覧会だった。 海外からやってきたアーティストが日本で滞在制作をした作品の展示。
例のごとく、といおうか、芸術性の高いとされる映像作品というのは見るのが結構しんどい。普段、短い尺のテレビ番組や、100億円稼ぐぞ!と鼻息が荒い商業映画になれてしまっているからだ。
芸術映像は、はっきりいって地味だ。間が悪いし、映像技術が優れているわけではない。僕は、映像系の展示のときはほぼ見ないことにしている。起承転結がない分、ちゃんと最初から最後まで見ないと作品がよくわからないからだ。
「ちょっといい場面だけつまみ食いしてみよう」というわけにはいかない。 しかし今回は結構魅入ってしまった。時間つぶしタイムだったということもあったし、頭の中が随分ザワザワしていた時期だったからだ。むしろ地味な芸術映像の方が、すっと頭に入ってくる。
意味があるのかないのか、よくわからない作品を見て考え込んでみたり、日本と外国の文化の違いの対比を楽しんでみたり、腰を据えてじっくり鑑賞すればこれはこれでいいもんだなと思った。
(2017.06.10)
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