大原美術館

大原美術館

暇だったので大原美術館に行ってみた。

常設展が主体の美術館なので、毎度訪れても同じ絵がお出迎えしてくれる。代わり映えしない光景だけど、変わらない絵を毎回見るというのもいいものだ。自分の心境の変化に気付かされる。

大原美術館

改めてこの美術館の収蔵作品を見ると、驚かされる。エル・グレコの「受胎告知」が有名だけど、それ以外にもよくもまあ、ここまで私設美術館で名画を揃えられたものだと呆れるしかない。それは創立者の大原孫三郎の理解と、絵の蒐集を任されていた児島虎次郎の眼力のなせる技だ。

「日本初の私立西洋美術館」にしては完璧超人すぎる。

改めて驚かされるのが、現在にいたるまで蒐集は続けられており、そのセンスがすばらしいことだ。昭和初期くらいで時計の針が停まっているわけではなく、そのまま現代美術まで展示されているということだ。ピカソや小出楢重の時代でおしまいだとばかり思っていた。

本館から歩くことしばし、敷地のはずれにある「分館」では、日本人作家による現代アートがいろいろ展示されていてびびった。守備範囲広いな、おい。

何しろ、現在進行形で活躍している会田誠や蜷川実花、草間彌生といった作品が並んでいる。作品の中には、つい数年前に収蔵したばかりのものもある。誰だよここの学芸員。すげえな。エル・グレコから現代アートまで、振り幅が広すぎる。

何しろ、会田誠の作品なんて、「アニメ顔の少女の首がたくさんくっついた盆栽」のフィギュアだぞ?かなりキモい作品なんだけど、こういうのもオッケー、というのがすごい。学芸員はともかく、よくぞ美術館の上の人もオッケーしたものだ。 すごく面白い美術館だ。

常設展ならではの、いろんな時代のいろんな作家のいろんな作品が一度に見られる。企画展で「同じ料理てんこ盛り」で胸焼けを覚えるのとはまた違う爽快感がある。また次回倉敷を訪れた際には、門をくぐってみたい。

(2017.08.14)



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