目黒に、「目黒雅叙園」という豪華絢爛なホテル&結婚式場がある。
その豪華さというか、ケバさについては特に有名で、見る人を圧倒するというより呆れさせるレベルだという。
一度も訪れたことがなかったのだけど、今回初訪問。
で、案の定呆れた。
なんだこのスケール、なんだこの金の使い方。 特に用がなくても、一度訪れてみる価値はある。廊下を歩くだけで十分だ。
そんな中にある、文化財「百段階段」。
ここだけ、文化財として木造建築が残っている。その名の通り百段の階段(実際は99段)がまっすぐ伸びているのだけど、その途中に5部屋だか6部屋だか、宴会用の部屋がある。
その一つ一つがこれまたすごいんだわ。苦笑しかでてこねぇ、という内容。
壁から天井から、よくやるぜまったく・・・という内容。柱には螺鈿細工がびっしりほどこされていたり、天井もびっしりと絵が描かれ、柱は木彫りで、数センチもの立体的な厚みがある絵が描かれているうえにオールカラー。
一体どういうシチュエーションでここを使ってたんだ?と首をひねるしかない。
金持ち趣味はよくわからん。
そんな百段階段と宴会部屋は、普段はクローズしている。
しかし年に何度か行われている展覧会で、このエリアを開放して作品が展示されている。
毎年夏は、「和のあかり」というタイトルで、「明かり」をテーマにした作品が並ぶ。
でもね、もうそんなのどうでもいいの。作品に集中できない。建物自体がすごすぎて。
何度か百段階段を訪れていれば作品に集中できるだろうけど、初訪問だとそうはいかねぇ。 死ぬまでに一度訪れる価値がある、笑える豪華な施設。おすすめ。
(2017.07.22)
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