NYとヨハネスブルグに住む二人の写真家が、チャットで作品を交換しあいながらお互いにコラージュしまくった作品を展示している。
ポスターを見ての通り、人体に「いびつな肉塊」が合成されていたり、絵が描き込まれていたり、グロテスクだ。
どこまでが現実で、どこまでが非現実なのか、その境界線はどこにあるのか?とじーっと作品を眺めてしまった。
個人的には、あまり好きな作品ではない。でも、気になってついつい見てしまう作品群。
そうやって時間を過ごしていたら、DIESELの店員さんがやってきて、「写真の作品はお好きですか?」と声をかけてきた。 ちょうどこの日、僕はでかい三脚を肩から下げていて、それが目に留まったらしい。「写真をお仕事にされている方ですか?」とも。
いやいやいや、これは違うんです。普段使っている、特殊警棒みたいな小さな三脚が壊れてしまったんで、ネット通販で一番安いやつをポチった(1,980円)んです。そうしたら、水準器が3つもついているような、やたらと本格的で巨大な三脚が届いちゃったんです。で、ひとまずこれを日常使いできるかどうか、街に持ち出していただけなんです。
結局この三脚は「デカすぎて使い物にならない」ということで、物干し竿にでもなるだろう。 この熱心な店員さんに10分以上もの間作品の解説を受け、大変に勉強になったものの「全然写真には疎いんだよなあ」と申し訳ない気持ちでいっぱいの時間を過ごした。
(2017.08.09)
コメント