
ベルギーの「変な絵」を中心に紹介する企画展。
変な絵、とバッサリ表現してしまうのはよくないのだけど、「なんじゃこりゃ?」という雑魚キャラが絵にたくさん登場していて、見ていて楽しい。
ヒエロニムス・ボスの絵やピーテル・ブリューゲルの絵は、あちこちに空想上の妖精?妖怪?の絵が描き込まれている。1500年代の絵だ。方やイタリアでは、ルネッサンスだとか写実主義だとか言われているのに、ベルギーは独自の世界観で我が道を独走中。いいぞもっとやれ。
既に500年も経過する絵なのに、技術的にもアイディアも、今見ても全く色あせていない。なんだこりゃ。なんというクオリティだ。日本の500年前の絵とは大違いだ。室町時代の絵だぞ?洛中洛外図とか素晴らしい絵もあるけど、遠近法の概念がないのっぺりした絵だ。
そして、会場後半に、満を持してマグリットの絵が出てくるんだもんなー。すごいよなー。この人のシュールレアリズムな絵は問答無用だもんなー。
(2017.09.01)
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