織物以前 タパとフェルト Early Cloth Tapa and Felt@LIXILギャラリー GALLERY 1

織物以前 タパとフェルト Early Cloth Tapa and Felt

南太平洋の島々に伝わる、樹皮を叩いて繊維状したもの。それが「タパ」。

一方、西欧では羊毛を叩いて固めた「フェルト」がある。

いずれも「糸を織って生地を作る」以前の原始的な製法。

織物以前 タパとフェルト Early Cloth Tapa and Felt

展示作品そのものにはさほど感慨はなかったのだけど、ミクロネシア/メラネシア/ポリネシア界隈の文化を調査するって一体どれだけ大変なんだ、と地図を見て唖然とさせられる。

クッソ広い太平洋の中に小さな島が点在し、それぞれの文化がある。 交通の便は非常に悪い。日本から現地に着くまで一体どれだけ時間がかかることやら。

そして、島同士の移動だって簡単じゃない。 絶海の孤島だからこその独自文化があって、研究対象として魅力的かもしれない。そうでもないと、本当に絶望的に遠い。

子供の頃、南米大陸から南太平洋の島までイカダで探検した実話「コンチキ号漂流記」を読んで、心をときめかしたことを思い出した。ああ、離島に行きたくなってきた。

昨年末、アワレみ隊のジーニアスと話をしていたとき、 「なんでキミは離島なんて時間ばっかりかかるところに行こうとするのかね。そんな時間と金があるんだったら、さくっと海外行こうぜ海外」 と言われた。あと、 「小笠原とか伊豆諸島とかじゃなくて、沖縄とかに行こうとは思わないのかね」 とも言われた。なるほど確かにそうだ。でも、なんとなく「今更、手垢がつきまくったリゾートに行ってもねえ」というこっぱずかしさがあって、今に至る。

(2018.01.19)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください