
LIXILギャラリーには、1フロアに1番から3番まで部屋が分かれていて、それぞれ同時期に別の展示を行っている。
そのうち、もっとも狭い3番のギャラリーは、もっともLIXILらしいというか、陶器メーカーとしての拘りが感じられる陶器を扱った展示が行われている。(時によって違うかもしれないけど、大体そうだと思う)
とはいえ、絵付け皿のように素直に「ほう、これは綺麗ですね」と言えるような作品は大抵置いておらず、結構難解なものが多い。 いや、難解、というと言い過ぎか。狭いギャラリー1室を「空間」として捉え、その空間全体が一つの作品になるように、作品が展示されている。
今回も、そう。

イタリアのマジョリカの土で作られた陶器の破片が並ぶ。
こういうのは、解説を読んで、頭でっかちになるよりも、静かに空間を楽しんだほうがいい。できるだけ俯瞰で、自分の目を広角レンズにした気分になっていると、存分に楽しめる。
単に「作品の詳細が理解できないから現実逃避をしている」とも言えるんだけど。
(2018.01.19)
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