ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜@東京都美術館

16世紀から17世紀にベルギーで活躍した、ピーテル・ブリューゲル1世とその子孫たちの作品を集めた展示。

「工房」というかたちで長い間作風が受け継がれるのではなく、代々(時には兄弟)で受け継がれていく。

画風は共通性があるところもあるし、全然違うものもある。花を描くのを得意とする人もいれば、農民の生活を描くのが得意な人もいる。日本における「狩野派といえばこの画風」みたいなものはないので、どういう観点で作品を見れば良いのか、若干難しいところはある。

理想としては、「ブリューゲル家はこういう絵を描くのだッ!これが家訓だッ!」という鉄の掟があって、代々伝わっていくのだけど・・・でも、一人一人がその家訓を自分なりに解釈して、独特の味が出る・・・というストーリー性。こういう話があれば、見ている側は面白い。

それはともかく、庶民の生活を描いた作品というのは、てっきりミレーの「落ち穂拾い」(1800年代)から登場したのだと思っていた。1500年代から、農民が描かれている絵があったのは知らなかった。

ただ、ブリューゲルが描く農民は結婚式で踊っているような楽しいものが主体で、陰鬱さは見当たらない。社会問題を告発するかのような絵が登場するのは、もっと後世になるのだろう。

それにしてもいつ行っても東京都美術館は混みすぎだ。週末行ったら老若男女、平日行ったらリタイア後のご年配。奇をてらって朝一番に訪れても駄目。むしろご年配の方々は朝早くから行動するので、朝の方が混んでいるかもしれない。

金曜夜、会社帰りに鑑賞する・・・というのが実は一番気持ち良い時間帯かもしれない。

ここを訪れる際は、日時については注意したい。

(2018.03.06)

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