ギンザ・グラフィック・ギャラリー第364回企画展 平野甲賀と晶文社展@ギンザ・グラフィック・ギャラリー

7000冊もの本の装丁を手がけてきたブックデザイナー、平野甲賀の展覧会。

暑苦しい、デコボコしたデザインがとても特徴的。

これを見ると、僕は何故か「民芸調」という印象を受ける。日本土着の、無骨な美術感があるような感覚を受ける。それが何故なのかは、よくわからない。

僕は最近、英語の経済情報番組「Bloomberg TV」をずっと垂れ流しで見ているのだけど、あの番組のフォントは本当に洗練されていて、カッコいい。その後、日本の経済番組「日経CNBC」を見ると、本当にフォントがショボくて、画面がダサく見えて仕方がない。

なんでこんなに日本語フォントというのは洗練されていないのか?と思ったが、おそらく字が細かすぎるからだろう、という結論に至った。ある程度太字の方が見栄えが良くなるけど、それをやると細かい文字が潰れてしまう。「鬱」みたいな漢字でもバランス良く表示するためには、字体が細くないといけない。だから、何か弱々しく見えてしまうのだろう。

日本語の場合、複雑な形状の漢字と、比較的シンプルなひらがな・カタカナが混在している。そのため、特にタイポグラフィを考えるのは難しいと思う。 そんな日本語ならではのフォントの難しさなんてくそ食らえ、とばかりに平野甲賀は、ガツンと骨太の文字を本のタイトルにたたきつけている。

この開き直りっぷりと、独創性は圧倒的だ。 殆ど気にすることなんてない、「本の装丁」。こうやってデザイナーの仕事を見ると、今更ながら職人技を知ることができる。世の中って、本当に隅々まで「デザイン」が入り込んでいるんだな、と気づかされる。

(2018.02.15)

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