Tokyo Rumando 写真展 「S」@禪フォトギャラリー

Tokyo Rumando 写真展 「S」

さすがに最近、無知無学のままギャラリー巡りをするのがキツくなってきた。

頭でっかちな、「自分がインテリであることを自慢するための美術」に対して強い反発を持っていた僕は、むしろ全く情報を持たない状態でギャラリーを訪れ、そこで感じる直感こそがリアルであると思っていた。

いや、その考えは今でも変わっていない。 そういうスタンスの僕にとって、星の数ほどギャラリーが存在し、「誰やねんこのアーティストは?」というものまで見ることができる東京という土地は大変にありがたい。

しかし、いい加減それも限界かな、と思ってきている。 「なんだかよくわからないけど、いまいちだと思った」みたいな展覧会評が最近多くなってきていて、これじゃあ単に僕が馬鹿なだけじゃないか、という気がしてきたからだ。

今回見た写真展は、夜の歓楽街の写真がいくつも展示されている。 猥雑な日本の風景を題材にした日本人写真家は数多いので、ああまたこれか、という感じだった。

でも後でこの展覧会の解説を読んでみると、この「Tokyo Rumando」という作家が最近活動を開始したばかりの若手であり、写真の題材は昔のものではないことがわかった。また、写真一枚一枚にいろいろな加工を加えていることもわかった。 ぱっと見、大して面白くないと思った写真展だったけど(ギャラリー滞在時間はわずか1分程度)、かなり奥が深いということがわかって困惑した。

「知るか、そんなこと。こねくりまわして理屈っぽくするからアートはイヤなんだ」 とも言えるし、 「いや、アートの楽しさってそういうことだよね」 とも言える。

その狭間で、今僕は困惑している。 そんなことを感じさせる展覧会で、後付けの感想ではあるけれど面白かった。

(2018.03.16)

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