
最近、ヘレンド窯とか色絵とか、派手で繊細な作品の陶磁器ばかりを見て、若干食傷気味だった。
僕はどうしても、「これが家にあったらどう飾るだろう?どう使うだろう?」という実用的な観点で作品を見てしまうので、どうもしっくりこなかったからだ。
そんな中、畠山美術館で見た茶懐石の器を見て、「地味の素晴らしさ」に目覚め、そして今回にいたる。
「遠州ごのみ」と呼ばれる茶器は、本当に「僕好み」でもあった。「宗和ごのみ」も大変によろしゅうございました。
多分僕は、こういう地味なのが好きなんだと思う。地味であればあるほど、若干の形のゆがみとか、ちょっとした釉薬の付き方とか、そういう細かいところにむしろ目がいき、長い間楽しめる気がする。
(2018.03.16)
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