
東武スカイツリーライン東向島駅に隣接する、東武鉄道の博物館。
鉄道高架の下に作られているので、細長い作りになっている。

鉄道シミュレータが豊富にあるので、訪れるなら客が少ない平日に限るだろう。おそらく、休みの日になるとお客さんがシミュレータの順番待ちになるはずだ。
東武鉄道は、現在の路線を見るだけでも変な作りだ。浅草から日光方面に伸びる路線、伊勢崎方面に延びる路線がある一方で、ぜんぜん違う場所である池袋から埼玉の山あいの小川町まで伸びる東上線がある。
鉄道を敷設する、というのは明治期以降のさまざまなドラマが絡んでくるので、かなり面白いテーマだ。池井戸潤あたりに小説を作ってもらうと、さぞや人気が出ることだろう。
自分自身、鉄道が好きだと思っていたけど、いざこうやって鉄道の展示を見ると「案外そうでもないものだな」ということに気づき、がっかりする。そういえば、大宮の鉄道博物館に行ったときも、大してワクワクしなかったっけ。
結局、僕の場合は「鉄道に乗ってどこか遠くへ行く」ということ自体が好きなのであって、「鉄道そのもの」が好きだというわけではないようだ。パブロフの犬が、鈴がなったらよだれをたらすのと一緒だ。犬は鈴の音が好きなのではなく、鈴の音の後に出てくる餌が好きなのだ。
テレビ朝日の「タモリ倶楽部」で、鉄道を取り上げた回で出演者が大はしゃぎしているのを見るにつけ、いいなあ、と思う。ああいう無邪気な気持ちは大人になるとどんどん失われてくるので、大事なことだ。
(2018.04.10)
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