
無印良品有楽町店の一角にある「アトリエ・ムジ」。
ブランドが提供するギャラリーは、若干意味不明なものが展示されていることがおおい。意味不明、というと言葉が悪いが、要するに「どうとでもとれるような、抽象的なもの」だ。バシッとわかりやすい作品を展示すると、ブランドイメージがそれに引っ張られてしまうからだろう。
「なにやら若干ハイソっぽい雰囲気がありつつ、よくわからないもの」を展示する、というのがこの手のお約束だ。
無印良品のギャラリーもそう。
僕は無印良品というブランドは好きだが、これまで「アトリエ・ムジ」で展示されていた内容について何一つとして「良い」と思ったことがない。
今回の展示は、比較的無印良品そのものに近いものだ。無印良品のファイルボックスやブックエンドを使った作品だからだ。
でもその作品は、ファイルボックスを積み上げてみました、とかブックエンドをジグザグに組んでみました、というもの。
「そっけないデザイン」がコンセプトの無印良品だからこその、シンプルな美しさはあると思う。しかし、「だからなんなんだ」と見ていて思わずにはいられない。
それ以上の感想は、特になかった。
(2018.06.21)
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