ギンザ・グラフィック・ギャラリー第377回企画展 動きの中の思索―カール・ゲルストナー@ギンザ・グラフィック・ギャラリー

スイスのグラフィックデザイナー、カール・ゲストナーの広告ポスターなどが並ぶ展覧会。

シンプルな構図は、見るものを圧倒する。余白に美意識を見出すのは日本人の個性だと思っていたが、とんでもない。むしろこの人の余白の使い方には圧倒される。何も描かれていない真っ白な部分こそ、情報が詰まっているかのようだ。

そして、使われているドイツ語の文字列が力強く感じる。フォントの選び方もあるだろうし、アルファベットならではのイメージだろう。日本語というのは、どうも曲線が多いし等幅フォントでない限り文字ごとにサイズがバラバラだ。普段は「日本語は見た目が悪い」とは思わないが、この人の作品を見ると「なんて美しい文字列だ」と感じる。

でも、スイスの広告が今でもこれだけシンプルかつ力強いのかどうかは、僕はわからない。日本の公告宣伝がどんどん過剰になっていったように、スイスでも同じ「情報のインフレ」になっているかもしれない。

インターネットのホームページデザインを見ても、それぞれのお国柄というのは出るものだ。公告も、またそう。

(2019.12.17)

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