カラフルなライトアップ、奇抜なデザインの水槽、水槽の中を泳ぐ色とりどりの金魚。
「歌舞く」というのはまさにこういうことだ、というのをバーンを魅せてくれるアートアクアリウムの2019年版を見てきた。
「強い照明に金魚を晒し続けるのは、動物虐待ではないか?」
という批判も出ているこの展示。冒頭の、プロデューサーによるイベント解説についてはその批判を意識してかすごく丁寧に趣旨の説明が行われている。
平日は22時入場ストップで22時半に完全退場となる。僕らは22時に訪れたということもあって、客足はまばら。でもその分、人があまり写り込まない状態でものすごい写真をたくさん撮影することができた。いやあ、これはすごい。ディズニーのエレクトリカルパレードと同等か、それより上か。
30分では到底見きれない。フォトジェニックな水槽がたくさんあるので、撮影するだけでかなりの時間を取られる。そして、肝心の金魚を眺めるのにも時間がかかる。なにしろ美術品とは違うので、常に金魚は動いている。それを観察すると、いくら時間があっても足りない。
五十嵐渉によるBGMも素晴らしい。僕は過去、この人のアートアクアリウムサウンドトラックが出るたびに買ってきたが、今回も買った。しかも2枚。
リズムがきいた曲だけど、あくまでもBGMなので邪魔にならない構成。何かパソコン作業をやりながら聞くにはちょうどいい。集中力を途切れさせず、むしろ集中力を高める曲の作りになっている。
今年でアートアクアリウムは一段落ということになるらしい。惜しいけど、最後の最後で鑑賞することができてよかった。
今や、世界レベルでは「水族館のイルカショー」でさえ動物虐待扱いされる時代になった。こういう「動物を展示する」というものは、どんどん減っていくのだろう。種の保存目的のようなことでもない限り。
(2019.09.17)
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