語らい座 大原本邸

重要文化財に指定されている、倉敷市の美観地区内にある旧大原家。
2018年から建物の一部が一般公開されるようになった。

商家の旧宅なので、大量の観光客を受け入れられる作りにはなっていない。敷居は広いけれど、人が回遊できる場所は案外狭い。博物館的なものを期待すると、あてが外れた感はあるだろう。

入館料500円で、原則はネット予約制度となっている。ただし、来場者が施設のキャパに達していないため、現時点では予約なしの飛び込みで観覧できる。というか、建物入り口に客引きがいる。客引きがいる重要文化財、というのはちょっと見たことがない。

展示内容は、はっきりいって微妙。
僕は大原孫三郎の伝記を読んだことがあるので、この人の功績はよく知っているつもりだ。そういう観点から見て、ようやく「なるほど、大原さんってこういう家に住んでいたのか」というのがわかる。しかし、「大原?誰?」
というレベルの知識の観光客がこれを見ても、はっきりいってよくわからないだろう。

倉敷の英雄、大原孫三郎だけに絞り込んで紹介し顕彰する、というやり方だと良かったと思うが、大原家は一代にしてならず、という思いが施設側には強かったのだろう。そのせいで、全体的に説明不足感がある展示内容だった。

まだ公開されて間もないということで、これから展示内容は良くなっていくのだと思う。

(2018.08.15)

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