特別史跡旧閑谷学校

江戸時代に作られた学校。講堂は国宝。

備前藩の若者で学を志す者がここに集まり、寄宿生活を送りながら勉学に励んだのだという。

建物だけでなく、空間もとても美しい。

建物は、門まで含めて全て禅寺様式の火灯窓になっているのが印象的だ。では禅の精神に基づいて授業が行われていたのかというと、儒教の教えを学んでいたようで、不思議なチャンポンになっている。

備前焼の瓦が印象的な光景。均一な色ではなく、瓦によって微妙な色合いになっているのが、むしろ心地よい。多分日本的な美意識というのは、こういうところにあるのだと思う。不揃いを愛でる精神。

(2018.08.17)

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