
駒込界隈を探検していたとき、たまたま通りすがりで見つけたお店。
文京グリーンコート、という、URの住宅とオフィスビルと商業施設が混ざった複合施設の中。

それにしても、1階の目立つところにギャラリー含む絵画用品店がある、というのがさすが文京区。金持ちの街だ。
展覧会は殆ど見ていないので記憶がない。
店内は、さまざまな額や絵が売られている。絵なんて、畳2/3枚くらいはありそうなサイズの巨大なジップロックに絵が詰め込まれ、それが大量に並べられて売られている。レコード店でレコードを探すように、その「巨大ジップロック」をめくりながら絵を探したりする。
売られているのは、古今東西の名画と言われているものから、現代作家のものまでいろいろ。
ただし、おそらくほぼ全部が複製品だ。シルクスクリーン印刷や、ジクレーといったものだ。なんでだろう、と思ったら、このギャラリーの経営母体がそういう印刷をする会社だった。
僕は「ジクレー」という技法を全く知らなかったのだけど、シルクスクリーンやリトグラフよりさらに簡便な、版下を必要としない印刷方法なのだという。ただ、単なる「印刷」とは違い、リトグラフ同様に作家監修のもと印刷が行われるので作品の価値があるとかなんとか。
簡便であればあるだけ、作品の商品価値は希薄化するので、果たしてどこまで良い物なのかどうか。僕にはよくわからない。現代作家の作品については、エディション番号と作家のサインが入っている。これがなければ、コピーされたものでも全然違いはない、という気がする。
ただ、確かに作品は安い。
Suicaペンギンの絵でおなじみの坂崎千春のジクレーが2万円ちょっと。これなら衝動買いできる値段だ。
・・・と思ったら、2017年3月に新宿伊勢丹で行われた個展では、ペンギンの原画が1枚25,000円だったらしい。しまった、元々の値段が安かったのか。これだったらジクレーを買うんじゃなくて、原画を買うべきだった。
って、ジクレー買ったんか、おい。
はい、買っちゃいました。
(2018.10.20)
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