ネズミのような、熊のような独特の顔かたちをした小動物たちが、仏教絵画に出てくる天女のような格好で雲に乗っている。そんな木彫りの作品群。
手を合わせているのもいれば、楽器を手にしているのもいる。楽器といっても、琵琶のような古典的なものではなく、ギターだったりタンバリンだったり、今風のものだ。
愉快な作品だと思う。女性なら、こういうハッピーに満ちた作品を好むかもしれない。しかし僕の場合、「ちょっとご機嫌すぎるかな?」という印象を持った。
僕が家に飾っている絵は、ほぼ全て漫画絵っぽい技法による、ハッピーな絵だ。こ難しい絵は何一つない。そんな僕でも、これほどまでに楽しくご機嫌な作品というのはちょっと尻込みしてしまう。
人の嗜好っていうのは面白いものだ。
(2018.10.21)
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