
ポラロイドカメラのように、シャッターを押したらすぐに写真が印刷されて出てくるカメラ「チェキ」の新型機種発売にあわせて、デザインを監修したミュージシャン、テイラー・スウィフトの写真展が開催されていた。
デジカメ・スマホ全盛のご時世に、インスタントカメラなんて・・・と思うけど、そういう時代だからこそしぶとく・根強く生き残っている。もちろん馬鹿売れはしないのだろうけど、主に女性受けが良いらしい。

何枚でも撮影できて、複製しまくれるデジタルフォトと違って、印画紙にプリントされた「写真」というのはむしろ貴重で、新鮮らしい。インスタントカメラならではの若干チープな仕上がりも、だからこそ面白いんだそうな。
「何が面白いか」というのは、時代とともに移り変わっていくものだな。
そういえば、同じ富士フィルムの「写ルンです」も若い女性たちの間で使われることがあるそうだ。なんでやねん。
聞くと、「どんな写真に仕上がっているか、わかるまでしばらく時間がかかるのがワクワクする」んだってさ。
僕らオッサン世代が、技術の進化とともにどんどん切り捨てていった部分がむしろ今もてはやされているという不思議。
もちろん、ごく一部の趣味人の世界だろうから、多くの若者がそういうカメラ趣味というわけではない。でも、面白いものだ。
(2018.10.21)
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