久しぶりにガッツポーズをしたくなるような、大満足な展覧会だった。
どうしても「アート」よりも一段低くみられがちな「イラスト」だけど、当然絵を描くという点において何ら違いはないことだ。しかし、イラストレーションが商業主義と密接に絡み、作品の大量生産と大量消費を伴うことから、どうしても希少価値という点で「アート」とは扱いが変わってしまう。
しかし、イラストだって十分にアートである、ということを高らかに宣言しているのがこの展示で、有名無名ものすごい数のイラストレーターによる作品が、会場内にびっしりと展示されていた。
元々この展覧会の存在を知ったのは、僕の家のリビングに飾っている「白根ゆたんぽ」さんのFacebookだった。なので、お目当ては白根ゆたんぽさんの作品だった。もちろん彼の作品は素晴らしかったのだけど、ほかの作品もいいのがゴロゴロしている。たまらんぞ、おい。
イラストレーターなので、こ難しい芸風だったり、ひねくれた作品は殆どない。見ていてとても心地よい、素直に楽しめる作品が多い。だから、大量の作品を眺めていても疲れなかった。
家に飾ってみたいな、と思わせる絵がたくさん。しかも、どれもかなりリーズナブルな価格で販売されていた。数万円、というプライシングが多かったと思う。これなら手が出せる価格で、真剣に購入を考えてしまう。
一点ものなのか、それともエディションフリーなのか、詳細の記載が作品名を告げるパネルには記載がないのだけど、既にお値段のところに赤いシールが張ってあるものが多い(アートギャラリーの場合、売約済の作品は値段のところに赤いシールを張り、値段を隠すお作法のところが多い)。
ちょうど会期最終日の夕方に訪れたということで、「あっ、この作品はいいぞ!」というものは全て売約済になっていた。今年はうっかりしていたけど、来年はぜひ会期すぐに訪れたい。良い作品があったら、財布と相談の上購入したいものだ。
作品の写真撮影はOKという太っ腹な展示だったので、気になる作家さんの作品は写真を撮り、備忘録にしておいた。
(2018.11.04)
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