「日本の風景写真の流れを決定づけた写真家」と言われてる写真家・前田真三の展覧会。
モノクロの展示と、カラーの展示の二部構成。
モノクロ写真の方が、僕にとっては印象深い。色がない分、表現したいものが端的に表現されているからだ。モノクロを見たあとにカラーの写真を見ると、いくら雄大な美瑛や富良野の光景であっても「ごちゃっ」とした印象を持ってしまう。
情報って、不足しているほうがたぶんよいのだろう。想像力が入り込む余地がある。上げ膳据え膳で、情報をたくさん用意するのって、むしろお客さんの注意力が削がれるだけだと思う。
これは僕自身大いに反省すべきことだ。僕はたくさんの文章と情報で、状況を伝えようとする。もっともっと、言葉は減らしていかないと。
(2020.01.20)
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