民藝 MINGEI -Another Kind of Art展@21_21 DESIGN SIGHT

民藝 MINGEI -Another Kind of Art展@21_21 DESIGN SIGHT

デザインという観点から企画展を開催している、21_21 DESIGN SIGHT。今回は、「民芸」がテーマ。

民芸ということで、展示の冒頭の解説では柳宗悦や大原孫三郎という名前が出てくるわけだけど、それだけ日本の民芸というのは最近評価されるようになった、ということだ。裾野はすごく広いのに、案外狭い世界だ。

民藝 MINGEI -Another Kind of Art展@21_21 DESIGN SIGHT

さすが21_21 DESIGN SIGHTだけあって、スタイリッシュに「用の美」といえる日用品の品々を並べている。僕が「民芸」に抱いている偏見「埃っぽい雰囲気で、個人的な趣味のコレクションを並べている印象」というものが拭いされるかと思ったけど、やっぱりどうもすっきり・しっくりこなかった。

「ああ、これは芸が細かい」
「この器は何に使うものだろう?」

という、気になるものはたくさん並んでいる。しかし、それを知りたくても解説がまったくないからだ。

そして、どういう分類に基づいて展示がされているのか、見ている側にはよくわからない。

「つべこべ言わないで、何も考えずに見ろこの野郎」

というのが民芸の鑑賞方法なのはわかる。でも、せっかく興味を持ったのに、そこから先の気持ちの持って行き場がないので、どうにもモヤモヤするのだった。

(2019.01.20)

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