今回は、アワレみ隊のばばろあと一緒に谷根千散歩をやっていた流れで、国立博物館までやってきた。
ちょうど顔真卿(がんしんけい)の書を紹介する展覧会をやっていたので、見た。
誰それ?全く知らない、と言ったら、ばばろあは「お前、学校で習ったじゃろ?」と言われた。ええ?そうだったっけ?全く記憶にない。そもそも、習ったとしても、その授業が世界史なのか、漢文なのか、書道なのか、それすらわからない。そんな存在。
一応、「王羲之(おうぎし)」くらいなら知ってはいるのだけど。
日本の書体にも多大なる影響を与えたという「顔真卿」の字体は、とてもすんなりと読める。明朝体に近い字体で、一画ずつしっかりと筆を進め、止め、払い、書いている律儀さがうかがえる。
こういう「文字の書き方」が唐の時代に既に確立していったというのが、漢字の歴史の深さを実感させる。
他の書の大家の書(または拓本)も多数展示されていたが、やはり時代や人によって「ちょっと王道から逸れた、クセのある字を書いちゃお!」と色気を出してみたり、その行き過ぎを反省してか王道な書き方に戻ったり、そのばらつきが面白い。
たぶん、掛け軸にバーンと書かれた、崩しすぎた文字で何が書かれているかわからない!という作品ばかりの展覧会だと、全然面白くなかったと思う。
今回の展覧会は、きっちりマス目に沿って書いたような、律儀な、几帳面な文章が沢山書かれていたので、とても面白かった。
(2019.02.16)
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