初参加の時と比べて、欲しいと思える作品が少なかったし、初参加の高揚感がなかったため、比較的落ち着いてオークションに参加することができた。
サザビーズ勤務経験があるオークショニアによる、軽快な場の仕切りがとても心地よい。
今回は、12月よりも落札価格が低調だった印象がある。12月は会社員にとってボーナス月なので、財布の紐が緩くなっていたのだろうか。
値がなかなか付かず、最低入札価格である1万円でハンマープライスとなった作品がいくつもあった。惜しい話だ。もっとも、僕自身その作品にはパドルを挙げておらず、「1万円でも欲しいとは思わない」というものだったのだが。
色合いやデザインがとても気に入った作品が1つあった。しかし、家に飾るにはデカすぎて、パドルが挙げられなかった。その作品は25,000円という低調な価格でハンマープライスとなったので、お手頃な価格だった。
「もっと小さければ良かったのに・・・」と、コレクターではない僕にとっては、とても残念に思った作品だ。
落札が決まると、すぐに事務局スタッフが落札者のところにやってきて、すぐに書類にサインをさせられる。落札の承諾書と、請求書を兼ねているものだ。4日以内に銀行振込することが求められている。クレジットカード払いは認められていない。
事務局スタッフが立ち去ると、今度は落札者のところに作家さんがやってきて、お礼の言葉を述べたりしている。そして、落札者も「いい作品を買わせてもらいました」とにこやかに会話をしている。その光景を見て、ああいいものだな、と思えた。
今まさに動いているアートの躍動感。それを感じさせる。ワクワクさせられる。
僕も、縁あって1作品を落札させてもらった。
それ以降、作家さんとLINEでやりとりをさせてもらっていて、「単に作品を買った」だけでは終わらない、その作家さんの未来も買った気にさせられた。
(2019.03.23)
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