
僕が最も愛する版画家、川瀬巴水の展覧会が丸善の日本橋店で行われていたので見に行った。書展による版画展なので、展示されているものは売りものだ。
最近人気が特に高くなっているとは聞いていたが、僕が認識している値段の1.5倍から2倍くらいになっている。画廊ではなく、書展での取り扱いだからだろうか?つまり、高いヤツだと80万円越え。おい、マジか。
程度の良いものを選りすぐった、ということだけど、中には粗い刷り方のものもあるように見える。ただ、版画の善し悪しはよくわからないので、実際にどうなのかまではわからない。
今、巷で流通しているちゃんとしたリトグラフやジクレーのように、エディション番号が書き込まれているわけではない。なので、この絵が何枚世の中に流通し、そして現存するのがどれだけあるのか、さっぱりわからない。素晴らしい絵だとは思うが、金額の妥当性を判断しようがない。
もう、いっそのことカラーコピーでいいから売ってくれ、と思う。額装できるようなサイズで。版画なんだし、ホンモノを所有しなくてもいい。それよりも、この絵そのものが欲しいんだ。
(2019.04.27)
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