建築の日本展: その遺伝子のもたらすもの@森美術館

しまった。作戦大失敗。

美術館訪問のあとに別の予定を入れていたため、滞在時間は40分。しかし、その時間では半分も見ることができなかった。

「斜め読み」状態で、数多くの美術館やギャラリーを訪れている僕。必然的に、一つ一つの作品を見る時間は短い。

その感覚でこの展覧会の所要時間を見積もっていたのだけど、完全に甘かった。恐らく、90分はほしい。

展示物は、建築模型とその解説。会津若松にある「さざえ堂」のミニチュアとか、東大寺の骨組みといったものが緻密に再現されている。そういうのを見るだけで、いかに建物というのが複雑で、技術と経験と美の集積地として機能しているかがよくわかる。

それを見た後、解説文を読み、そしてもう一度ミニチュアを見直す。時間がかかるわけだ。

建築の展示は、これまで「TOTOギャラリー・間」などで見てきたけど、あちらは現代作家による近未来的な展示が多い。それはそれで面白いのだけど、なんだかSFの世界を見ているようで、ワクワク感はあるけれど「すげえな」と感服するという感覚はあまりない。

一方、今回の展覧会は、現代の建築から過去の建築まで、順不同でいろいろ並び、それぞれがものすごい迫力だ。骨組みという物理的な話だけでなく、建物が作る新たな空間、というのも取り扱っていて、それもシビレるくらい面白い話だ。

小堀遠州がこしらえた茶室「孤篷(こほう)庵」の景色なんて、外国の人からみたら「何だこれは、視界がさえぎられているではないか」と感じるだろう。だけど、これこそが展覧会のサブタイトル「その遺伝子のもたらすもの」なのだと思う。

まだ会期はあるので、もう一度訪れるべきかどうか、思案中。またお金を払って再訪してもいいかな、と思っている。

(2018.07.18)

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