久しぶりの美術館訪問。
ちょっと前までは、一人暮らしの気楽さと「何かやってないと人間が腐る」という危機意識から、オリエンテーリングのように都内の美術館を巡りまくっていた。しかし、人間薄情なもので、公私ともに多忙になってしまうとすーっと美術館から足が遠ざかった。
言い方が悪いが、美術というのはそういうものだ。生活に潤いをもたらしてくれる大事なものだけど、なければないで困らない。
だからこそ、アートの世界に従事している人は、マニアックな方向に突き進んでみたり、むつかしい講釈を垂れたりしないで、もっと門戸を開いてほしい。いつでもウエルカムだよ、というメッセージを常に発信してほしい。
コマーシャルアートとも呼ばれるヒロ・ヤマガタやラッセンの作品は軽く見られがちだけど、一般の人にとってはああいうのが「部屋に飾りたい、日常的にアートと触れたい」作品だ。売り方に問題があるとかいろいろ言いたいことはあるけれど、ああいう作品がピラミッドの土台としてしっかりあってこその、高尚なアートだと思う。
・・・ということを、モネの睡蓮とか見ながら思った。
作品の内容はほとんど覚えていない。
(2019.08.18)
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