没後50年 藤田嗣治展@東京都美術館

若手作家のアートショー「Independent Tokyo」の帰りがけに立ち寄った。

さっきまでギラギラした意欲的な作品を見た後なので、フジタの作品の大御所感が際だって感じられる。

あまりの猛暑のせいか、日曜日なのに客があまり多くないのはありがたかった。

僕がフジタの作品を初めて見たのは、Bunkamuraで開催された展覧会だったと記憶している。「ジャガイモのような顔の形をした子供たちが描かれている」という印象で、かなり自分自身の記憶に残っている。

フジタ独特の、病的なまでに色白な肌というのも印象深いけど、それよりも

「なんでこの子供たちはこんなに不細工なのか」
「美女たちも、微妙に美しくないのはなぜか」
「フジタの前髪ぱっつんな坊ちゃん刈りが頭に焼き付いて離れない」

という印象が強い。見る人の好みが分かれる作家だと思う。

今回、だーっとフジタの作品を見て、随分と印象が変わった。あれっ、この人かなり緻密な絵を描いていいるぞ、と。神経質なのかな?と思えるほど繊細な描写で、見るものを惹きつけてやまない。

大原美術館に展示されていたフジタの作品や、国立近代美術館にあった作品も、この展覧会で展示されていた。見た瞬間に「あっ、これは大原美術館蔵の作品だ!」などとわかるのは、自分の美術鑑賞歴の長さが無駄になっていない証拠で、密かに嬉しいことだ。

先月から僕は、美術展にいくたびに、ミュージアムショップで絵はがきを買うようにしている。作品を見た後、「もっとも印象深かった絵を決定し、その絵はがきを記念に買い、自宅のクリアファイルに保存していく」という楽しみだ。

ただ単に漠然と作品を見るのではなく、「オレ的ベスト1はどれだ?」と考えながら作品を見ていくのは、自分にとって楽しいひとときだ。

しかし今回の展覧会では、絵はがきの種類が少なかった。「オレ的ベスト1」な作品が絵はがき化されておらず、困ったあげくに大して良いとは思わなかった絵のはがきを買った。うーん、こういう時はどう対処しようか。買わない、という選択肢もありか。

(2018.08.05)

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