
久しぶりのアートギャラリー巡り。
この手のギャラリー巡りには馴染みがないパートナーを同伴しての銀座歩き。
パートナーは「一緒に美術館巡りとかやってみたい」と常日頃口にしてくれているが、果たして僕がやっているような
「一日に何軒もギャラリーをハシゴする」
「何が展示されているかすらわからないまま、ギャラリーに突撃する」
「結果、作品の意味が理解できず、困惑する」
「そしてそれが面白い」
という思考回路を理解してくれるだろうか?
銀座エルメスフォーラムに展示される作品は、とてもコンセプチュアルであり抽象的なものが多い。意味を理解しろ、といっても難しい。ギャラリー巡りの一発目としてここを設定するのは若干心配だったけど、場所と時間の都合上ここを選んだ。
そう、ギャラリー巡りをするためには、効率よく一筆書きができるルートを組むことが最優先される。みたい展示内容とかは二の次だ。なぜなら、美術を鑑賞することよりも、「オリエンテーリングをやっている」ことの方が主軸だから。
我ながら屈折している考え方だけど、それで良いと思っている。ギャラリーを出て数分後には、もう見た内容を忘れてしまっていても、いい。
一方、パートナーは目の前の作品を鑑賞しながら、「これは一体どういうものなのだろう」と若干の困惑気味。そりゃそうだ、これまではルネサンス期の絵みたいな作品ばかりを見てきたのだから。
ここで僕が一発、「この作品はだね」と偉そうな講釈を垂れることができりゃかっこいいのだけど、それは僕にとって不得意だ。というより、そういう「マウントを取るために美術の知識を仕入れる」というのが大嫌いだから、あえて知識を仕込んでこなかったという経緯がある。
なので、
「よくわからなかったら、わからないままでいいんだよ。面白くないな、と思ったらさーっと素通りしてしまっっても構わないんだよ」
という説明をして、おしまい。いい加減だ。
(2019.12.17)
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