美を結ぶ。美をひらく。 美の交流が生んだ6つの物語@サントリー美術館

美を結ぶ。美をひらく。 美の交流が生んだ6つの物語

展覧会の開始時期が当初予定より遅くなったり、中止になったり、今やっている展示の期間延長があったり。コロナ時代の美術展は大変だ。

インターネット隆盛の時代だからこそ、最新の状況を把握しながら展覧会に足を運ぶことができるけれど、一昔前ならこうはいかなかっただろう。

そもそも、インターネットで事前入館予約が必要、というご時世だ。コロナとインターネットというのは、非常に密接に絡んでいる。逆の視点で見れば、インターネットがあるからこそ、今我々が目の当たりにしているコロナという社会現象が存在するとも言える。(医療現場で、生きるか死ぬかを戦っていらっしゃる医療従事者や患者さんは別として)

サントリー美術館は、入館制限をしていなかった。

入り口でスタッフさんによる検温があり、手指のアルコール消毒を求められたけど、それだけだった。ありがたい。

展示内容が渋いので、事前予約をとらなくても来場者数は知れている、ということなのだろう。

今回は企画展といっても、サントリー美術館がこれまでに収蔵してきたコレクションの展示だ。なので、ド派手な知名度とインパクトを誇る作品ではなく、どれも「うむ、いいものだな」と静かにうなずくような作品ばかり。

古伊万里、鍋島焼、ガレのランプシェード・・・

これなら、確かに来場者数は少ないだろう。

こういう、「思い立ったら気軽に訪れることができる美術館」が近場にあるのはありがたい。気合いが入った、来場者激増の展覧会だけでなく、地味な展覧会もあちこちでやってほしいものだ。静かな場所で時間を過ごすだけでも、癒やしになる。

(2021.02.13)

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