俺の引っ越し2013

2013年秋、おかでん引っ越し計画の備忘録。引っ越しなんてめったにやらないので、たまにこういうイベントが入ると驚きと感心と勉強の連続だ。そういうのをつづっていこうと思う。

そもそものきっかけは、2013年夏に冷蔵庫が故障したことだ。十数年使ってきたもらい物の冷蔵庫だったが、いよいよフロンガスが抜けてしまったらしい。冷凍庫エリアが冷蔵庫となり、冷蔵庫エリアが常温食料庫と化した。そのくせ一日中ブンブンとフル稼働しており、物理的にも精神的にも金銭的にもこれには参った。翌年夏も、こんな冷蔵庫を使い続けるのは無理だ。

冷蔵庫を買い換えるとなると、それこそ今後10年ものだ。1年2年で、飽きたからといって買い換えるわけにはいかない。家電リサイクル法の対象だから捨てるにしても面倒だし。

そこで壮年おかでん、これから先の10年に思いをはせたわけだ。このときおかでん39歳。今新しい冷蔵庫を買い換えると、なんやかやで50歳頃まではそいつと共に過ごすことになるのだろう。このまま独身で一生を終えるのか?それとも、これから誰かと同居するようなことはあるのか?

いずれにせよ、今住んでいる家は単身者向けでとても狭かった。冷蔵庫は、200リットル以下の2ドアタイプのものしか置くことができなかった。これから50歳頃まで使い続ける予定の新型冷蔵庫が、大学生一人暮らしが使うようなタイプってのはなんともさえなかった。そんな50歳、どう考えても許せなかった。

・・・じゃあ、引っ越しだ。

思えば、今住んでいる家は29歳11ヶ月の時に入居しており、そろそろ10年が経とうとしていた。おかでんの30代はすっぽり、この家で過ごしてきたことになる。ちょうど契約更改時期でもあったし、この際だから全く別の新天地に移動したい。30代はいろいろあったので、オールリセット。何事もなかったように、新環境で40代をスタートさせたい。

こうして2013年11月、引っ越しを具体的に検討開始した。

今住んでいる家の契約が満了するのが2014年1月頭。そこで、ターゲットは12月末の転居、とした。

「この際だから家を買えば?」という声が周囲から上がったが、妻子がいるわけでもないので、住居に関してはこれから先もフリーハンドでいたかった。そもそも家なんて買うお金はないし。今回も賃貸だ。

というか、引っ越しを思い立ってから今の家の契約満了日までの間が短すぎて、とてもじゃないけど「一生に一度の買い物」である家を検討している時間なんてなかった、というのが事の真相。最低でも半年くらいの時間的猶予がないと。

まず、引っ越し先の希望をまとめる。今回は、ざっとこんな感じにしておいた。

(01)door to doorで1時間以内の通勤時間。
(02)駅から徒歩10分以内。
(03)部屋のサイズは25平米以上。
(04)2階以上。
(05)独立洗面台付。エアコン付。
(06)洗濯機置き場が室内にある。
(07)バストイレ別にはこだわらない。ユニットバスでも可。
(08)貧弱な電気コンロのキッチンは絶対に許さない。
(09)新しい生活をしたいので、敢えて土地勘のないエリア。
(10)築年数は問わない。
(11)新しい土地、物件に「ワクワクできる」何かがある。ワクワクがあるなら、上記10条件がひっくり返されてもかまわない。

10年前の引っ越し時も既にそうだったが、今やネットで物件探しをするのが当たり前だ。「いい物件は地元の不動産屋がこっそり持っているので、実際に足を運ぶべきだ」とよく言われるが、それは住む場所をきっちりとイメージできて最寄り駅をピンポイント指定できる場合だ。今回の僕のように、「場所は問わない。自分が知らない場所ならどこでも」と思っているなら、ネットでの検索に限る。何しろ、どの路線沿線に住みたいかすら、決めていなかったからだ。

最初は、JR山手線の駒込駅をターゲットにしていた。

山手線が最寄り駅、というのは相当すごいことだが、池袋から日暮里の間、つまり北側エリアは案外住宅地が広がっている。駒込駅には、「激辛カレー十番勝負」の際に立ち寄ったのだが、駅を降りてすぐがマンションエリアだったのには驚いた。で、「案外ここに住めるのではないか」と思い立ったのだった。

冷蔵庫故障が引っ越しの動機付けだったが、直接引き金を引いたのはこの駒込下車だった。

駒込の近くには大学などもあるので、単身者向けの家もある・・・ということだったし、軽く調べた際には案外手頃な価格で家が見つかった。これは穴場だ、と喜んだのだが、よくよく調べてみると「駒込、と呼ぶには無理がある場所」に家があったり、「部屋の広さは16平米」だったりと微妙なものが多かった。さすが山手線圏内、そうそう気安く格安優良物件などはない。

16平米の家なんて、一体どうなってるんだ?と不思議になって間取りを調べてみたら、激しく部屋が細かった。しかも、ロフトだった。そりゃそうだ、16平米って、ビジネスホテルのツインルーム程度の広さしかない。そこで生活一式を営もうと思うと、しんどい。というか、無理がありすぎだ。これは今回僕が住むべき場所ではなさそうだ。

僕の場合、キャンプ用品だけでも相当場所を食う。16平米の家だと、たぶん置き場はない。「キャンプ用品格納庫」の片隅に人が住む、といった形になるだろう。どう考えてもこれはダメだ。

最近のネット不動産仲介サイトは便利なもので、勤務地がある最寄り駅を入力すれば、「通勤時間○分圏内」といった物件検索ができるようになっていた。これで、駒込に限らずあらゆる路線の物件を、先入観なく調べることができた。

そんな中、すてきな物件を見つけ出した。東京駅から10分強の駅が最寄で、その駅からは徒歩8分程度。30平米あって、間取りは1KS。家賃は共益費込みで70,000円以下だったと記憶している。間取りを見ても、まさに理想を絵に描いたような家。早速その物件を仲介してくれる現地の不動産屋に連絡を取ってみた。