ユーカリが丘探検

ユーカリが丘

千葉から成田空港に向けて伸びている京成本線。そのあたりを地図で眺めていると、途中変な場所を発見する。

ユーカリが丘

京成線の駅を起点に別の私鉄路線があるのだが、それがとても小さく、カウボーイの投げ縄のような形になっているからだ。

ユーカリが丘

そのエリアのことを「ユーカリが丘」という。

地方の団地なので、今更話題にするまでもない。

ユーカリが丘

しかし、その特異な投げ縄路線はとても気になるので訪れてみた。

ユーカリが丘

この投げ縄路線は「ユーカリが丘線」といい、団地を開発しているデベロッパー、山万が運営している。公共交通機関まで作って運営しているというのには驚いた。地元自治体から、バスの運行も打診されたらしいが、環境保全を理由に断ったらしい。

だいたい、平日昼間だと20分に1本くらいの頻度で運行されている。

しかもこの山万、ユーカリが丘の分譲方針が独特だ。

団地が出来た時点でどかっと入居者を募集すると、数十年後には住人全員が高齢化してしまい老人団地になってしまう。 これは全国各地の団地で深刻な問題になっていることだ。しかしユーカリが丘の場合、わざと毎年小刻みに分譲することにこだわり、入居者の年齢がバラけるように意図的に工夫しているのだという。

実際、団地内を車で散策してみると、あちこちにモザイク状に空き地があった。団地が出来て数十年経つと思うが、まだ分譲していない土地があるということだ。 ここから都心に通勤するとなると相当骨が折れるが、こういうコンセプトの町って面白いな、と興味深く観察した。

(2015.05.03)

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