久々に銭湯に行く

最近仕事が立て込んでおり、長時間ではないにしろ残業続きだった。

家に帰っても頭が休まらず、常に何かを気にしてソワソワしているような感じ。 連れからも「銭湯にでも行ってくつろいできてはどうか」と提案されたので、久々に銭湯に行ってみた。

温泉にお出かけするほど事を大げさにする気はなかったので、銭湯はちょうど良かった。 そもそも、最近の僕は四万温泉の温泉療養について連載記事を書いている最中だというのに、肝心の自分自身が全然リラックスできていない。どの立場で記事を書いているのやら。

昔ながらの、立派な瓦屋根の銭湯。初訪問だ。隣にはコインランドリーもある。 東京都の銭湯はどこも一律460円。

中は、いわゆる誰しもが想像するような作りの浴室。奥に湯船、手前にカランの列。富士山の絵は描かれておらず、そのかわり瀬戸大橋のようなつり橋がバーンと。遠近法が無視されのっぺりした絵は、浮世絵から通じる日本画の技法なのかもしれない。

東京の銭湯は熱い湯が好まれると思う。ここも、熱い。ちゃっと入って、さっぱりとして湯から出るのが常連の流儀。

しかしそこに僕は「これも療養」とばかりにうんうんうなりながら長湯する。 のぼせては外に出て、冷めたらまた湯船に浸かって、を繰り返す。 最初のうちは、腕にはめたままの時計を気にし、あと何分で出ようか?とか風呂を出た後は何時に帰宅できるだろうか、といったことばっかり気にして落ち着かなかった。

しかし、20分くらいなんやかんやでお風呂に入っていたら、あるとき「はーっ・・・」と深いため息が出た。これで、気が緩んだ。宿便が出た、みたいな感じ。

この「はーっ」が日常でも、家の風呂でも、すぐに出せれば苦労はしない。でも、気が張ってしまうとなかなかそれができない。で、銭湯や温泉といった場所に行ってようやくできるようになる。今回もまさにそう。

今後も、治療の観点からも銭湯や温泉には定期的にいかないと駄目だ、と気持ちを新たにした。そんなお休みの日の夕方。

(2016.日時不明)



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