
こういうイベントに参加すると、周りから「何か儲け話を聞きに行っている」と思われ、銭ゲバだと思われる風潮が未だにある。 昨秋、金融庁主催のつみたてNISAのミーティングに参加した時も、周囲はそういう反応だった。
でも僕自身はそんなつもりはなく、今躍動している金融行政とか、経済のダイナミズムを肌で感じる場として、「生ライブ」を楽しみに行く感覚だ。
今回のFund of the Yearに選出されたファンドは、当たり前すぎるくらいに僕がよく知っているファンドばかりだ。「何か僕が知らない、まだ見ぬ優秀なファンドは転がっていないか?」なんてつもりは毛頭ない。 しかし、その「知っているファンド」のうち、どれが人気投票で上位になるのか、それを楽しむことができる。ワクワク感がある。
ランキング発表の都度、「そうきたかー!」「え、ということは?」という興奮があって、本当に楽しかった。 投信ブロガーが投票をしたのは11月下旬くらいだった筈だが、それ以降もファンドの世界では信託報酬手数料の引き下げ合戦が続けられた。2018年スタートの「つみたてNISA」での生存競争のためだ。
なので、あともう一か月投票期間が遅ければ、また違った結果になっていただろう。それくらい、ファンドの世界は現在進行系で熾烈だ。金融庁の仕掛けづくりはうまくいっている、と言える。
数年前の知識のままで、惰性で投資を続けている人はもう一度知識の棚卸しをした方がいい。今、「えっ!?」というような驚きのファンドが次々出ているから。
投票1位が楽天VT、2位がニッセイ外国株式IF、3位が楽天VTIという結果。
もし投票が一か月遅ければ、この2位がeMaxis Slim先進国株式に入れ替わっていたんじゃないか?と思う。
つみたてNISAは途中でいつでも売却・換金できるとはいえ、20年の長期非課税を前提とした制度だ。なので、投資をするならば複利効果を最大限得るために、途中での売買は極力せず、「ガチホ」し続けるのが望ましい。
20年間ガチホするに値する投資対象はなにか?20年間付き合っていけるファンドはどこか?ということを真剣に考えていくと、まるでお見合い相手を吟味するような感覚になる。
すでに僕のポートフォリオは「しまった、これは買うんじゃなかった」という余計なファンドでぐちゃぐちゃしており、「ポートフォリオをすっきりさせるために売却しちゃうか、それとも持ち続けるか」悩ましい。 PFFとかBNDXとか、買うんじゃなかったなー。持て余し気味。
(2018.01.13)
コメント