夏野剛×東浩紀【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #4】「2020以前/以後——東京はこれからどうすべきか」@ボルボスタジオ青山

夏野剛×東浩紀【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #4】「2020以前/以後——東京はこれからどうすべきか」

思想家であり哲学者でもある東浩紀が五反田で主宰する「ゲンロンカフェ」。この出張版として、月に一度青山のボルボスタジオでトークイベントを開催している。

第四回目となる今回は、「ドコモiモードの立役者」であり現在は大学教授や複数企業の取締役を兼任している、夏野剛を招いて「2020年以降」について語るという企画。

冒頭、東氏から「ここはボルボさんの場所なので、あまり政治的な発言は控えた方が・・・」と珍しく釘をさす発言があったが、夏野氏は毎度のべらんめえ口調で「関係ねーよ!」とばかりに朝日新聞や野党の悪口を言っていた。早くも混沌。 ボルボスタジオであっても、ゲンロンカフェでのノリは殆ど変わらず、話はどんどん流転していく。結局、「2020年以降」についての話は少なかった。

でも、あれこれ話が飛び火する二人の会話はとても面白い。 東京に関して言うと、まだ都心では容積率が余っているという指摘があった。今後、古いビルが建て替えられた際はより一層空間を活用することになるので、都心に人が集まってくる余裕がまだ残されている。だから、人々はより便利な都心に集まる傾向は今後変わらないだろう、というのが夏野氏の見立てだった。

それに同調した東氏は、「これまでは『郊外』から文化が発生するという流れがあったけど、既に日本には『郊外』がなくなりつつある。都会か、田舎かの二つしかない」と語っていた。 「地方をどうにかしなければいけない、というけれど、では今ここにいる人で地方から出てきた人・・・で、その人の中で、地元に戻りたいと思う人は?・・・ほら!全然いない。これが現実なんだよ。故郷にさえ戻りたくない人が多いのに、地域振興とか、馬鹿いってんじゃねえよ」

(2018.02.21)

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