モンベル製「ウィックロン ポケマスク」は快適なつけ心地!これならアウトドアでもウキウキマスク生活だぜ!

国産アウトドアブランド、「モンベル」。最近はあれよあれよと全国津々浦々にお店を増やし、2020年6月時点ではたぶん135店舗ある巨大ブランドにまで成長している。

山をやっていると、モンベルの装備品を身にまとっている人をいたるところで見かける。上から下までモンベルの人までいるくらいだ。あっ、それは僕だった。

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モンベルのすごいところは、直売店をたくさん抱えていることと、そこでアウトドア用品をほぼ網羅的に取り揃えることができる、ということだ。

モンベル創業の起点となったウェア類からはじまって、寝袋、テント、ザック、シューズ、自転車、カヌー、なんでもありだ。果ては「誰が買うんだこんなもの」という、野外でお抹茶を点てる道具セットなんてものもある。

あらゆる品が広い敷地のお店で、バーンと売られている。しかもびっくりするくらいの一等地にお店がある。そりゃあ、ついつい「あれもこれも」と買ってしまうのは仕方がない。しかも値段はパタゴニアとかノースフェイス、コロンビアよりも安い。かといって、質が悪いなんてことはまったくない。

ユニクロが、「ファッションすべてがここで揃う」という製造直売スタイルをやったおかげで、日本人全体のファッションセンスは底上げされた。それと同じで、モンベルもあらゆるグッズを売っているおかげで、アウトドアの底上げは確実にされてきていると思う。

ただその結果、20年くらい前に「全身ユニクロマン」が多数巷に現れたように、「全身モンベルマン」が山に出没するようになった。いや、山だけに限らず、都会にも、だ。

少なくとも山においては、「全身モンベル」というのは若干ダサいと思われる。「手軽にギアを揃えたな」と軽く見られるというか。そんなわけで、モンベル自体は素晴らしいブランドなんだけど、すんません、僕自身がモンベルブランドを毀損させているのかもしれない。

モンベルは独自素材をあれこれ持っている。日本での登山を想定した装備を念頭において作られていて、使い勝手がとても良い。ウェアもたくさんの繊維素材があるのだけれど、主にタウンユース用のTシャツとして使われているのが「ウィックロン」だ。

https://webshop.montbell.jp/material/aboutmaterial/maker/maker16.html

速乾性がある上にUVカット、防臭効果もあるすぐれものだ。泊まりの旅行に行く際にこれを肌着や上着として利用すれば、宿で洗って干せばすぐに乾いて次の日もまた着用できる。荷物を減らすことができる。

僕のパートナー、いしは殆ど毎日、ウィックロンのTシャツを着ている。室内着としても、外出着としても。もう少しおしゃれに気を遣ってくれよとは思うけれど、本人はまったく意に介していない。快適さが段違いなんだ、と目を輝かせて僕に語りかける。

https://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=42000

そんなモンベルが、2020年春の新型コロナウィルス拡大に伴ってオリジナルのマスクを緊急販売することになった。抽選で90,000枚、素材はあのウィックロンだ。

この告知がなされた2020年4月頃は、全国で緊急事態宣言が出され、世間ではマスク不足に悩まされていた。もう、不織紙製の使い捨てマスクは諦めた!という人が、当初効果や見た目を疑問視していた布マスクにシフトチェンジしはじめた頃だ。僕も、これからのマスクについてどうしようかと思案していたところだったので、この話は渡りに船だった。

そもそも、ウィックロン製のマスクだなんて、最高すぎるだろ。

もちろん、「速乾性・通気性に優れている」繊維素材のマスクだ。ウィルスを防御するなんて到底ムリであり、効果は限定的だ。しかし、自分が町中で・山の中でハアハアしているときに他人を巻き込むことは少し防止できそうだ。

あと、言い方は悪いが、「私はコロナに対してちゃんと意識をし対策をしています」感が出せる。2020年6月ともなれば、暑くてマスクを着用しない人がちらほら出てくるようになってきているが、一方でそういう人を「人民の敵」みたいに睨みつけている人もいることも忘れてはいけない。

そんなわけで、このマスク発売の告知があったら、すぐに僕は発注した。

ウィックロンポケマスク

5月中旬、当選の通知があり、さて到着はいつかな?と待っていたら、6月6日にマスクが郵送で到着した。

1枚あたり1,320円(税込)。

なお、モンベルは今回作った90,000枚で製造を終了しており、それ以降は製造の予定がない。いずれまた再販するかもしれないけど、90,000枚という規模の大きなレアアイテム、となっている。

ウィックロン ポケマスク

これがウィックロンポケマスク。

タックが2つ、下向きについている。そして、左下にmont-bellのロゴ。ゴムは手頃な長さと硬さ。

鼻のところには、チューブ状のような鼻あてが内蔵されている。不織紙マスクに内蔵されているようなワイヤーではなく、もう少し柔らかい感触で、顔の凹凸に鋭角にフィットするわけではない。でも、ガバガバというわけではなく、心地は良い。

マスクの内側にはポケットがついていて、ガーゼなどを入れてエアフィルターの効果を高めることができる。

ウィックロン ポケマスク

取り扱い説明。

「洗ってもすぐに乾く」というのは本当にありがたい。最近は夜遅く帰宅なんてことは皆無だから心配無用なんだけど、「夜、帰宅してから布マスクを洗って、翌朝使おうとしたらまだ乾いていなかった」というのはイヤだ。

あと、ウィックロンならではの「熱がこもらない生地」というのもありがたい。これから暑くなる季節、マスクをしているために余計ハアハアしちゃって、菌を巻き散らかしたり巻き散らかされたりするのは勘弁してほしい。通気性があるマスク、というのはマスクとしてて謎な存在ではあるけれど、ひとまず歓迎だ。

特に、2020年の登山シーンにおいては、各山岳会などから「マスク着用の登山」が呼びかけられている。マスク着用で高地に行くだなんて「酸素不足への挑戦」をするようなものだ。通気性は大事。

ウィックロン ポケマスク

ポケマスクを着用したところ。夜の自宅で完全に油断しまくった顔だけど、まあ、顔はほっといてくれ、見て欲しいのはマスクで、こんな感じ。SサイズとMサイズしかないので、顔が大きい僕は大丈夫だろうか?と心配しつつMサイズを発注したのだけれど、まったく問題なしだった。

つけ心地はとても良い。サラサラした生地の感触で、まったく肌にくっつく感じがしないし、息が引っかかることもない。とてもスムーズだ。これなら山でも使えそうだ。

あと、モンベルのロゴが主張しすぎてダサくなったら困るけれど、顔に装着するとダサさはなしだった。むしろワンポイントあって、イイカンジだ。

夫婦で1枚ずつ、このウィックロンポケマスクを購入していたのだけど、いしは予想以上にこれをとても気に入ってしまった。で、気に入った挙げ句、自分のマスクは未開封のまま「お父さんにあげる」と言い出した。来る父の日のプレゼントにするのだという。

「私はまだ、必要に応じてマスクを付けるけれど、お父さんの場合は面倒だと思ったらマスクをつけなくなるかもしれない。これはすっごく快適だから、お父さんにつけてもらうの」

だって。なるほどー、そういう発想か。

我々の親世代ともなると、マスクを日常的に付けるという習慣は若い頃あまりなかったはずだ。そういう親にも、負担感を少なくマスクをつけてもらう。そのための、ウィックロンポケマスク。面白い着眼点だ。

あと、高齢者ともなれば、熱中症が心配になってくる。その点、このウィックロンポケマスクだと、(僅かではあるが)熱中症に対して有効かもしれない。

で、結局いしは自分用のマスクを別の通販サイトで探しはじめた。なにしろ、モンベルのマスクはもう売っていないのだから。

実際にポケマスクを装着したところ

翌日、ウィックロンポケマスクを装着した状態で、サイクリングをしてみた。都内を20キロ以上走り回り、アップダウンがかなりあるところも走破してみたが、まったく見事なデキだった。息苦しくて思わずマスクを顎にずらす、ということは急な上り坂の途中でもなかったし、暑くもなかった。汗でベタベタすることもなかったし、一言で言えば最高かよ、ということに尽きる。

これなら、登山シーンにおいてもなんとかなりそうな気がする。マスクをして登山なんて、罰ゲームかと思ったけども。県外移動自粛が解除になったら、このマスクをして登山をする機会があるかもしれない。

ただ、そもそも2020年シーズンの登山は難しいかもしれない。なにしろ、自粛解除するやいなや山を目指す人が大勢押しかけるだろうから、その混雑に巻き込まれるのはイヤだ。山に到着する以前の交通機関からして密なわけだし、山小屋泊なんて2019年までと同じような運営ができるとは思えない。しばらくは様子見だと思っている。

一方、通常の布マスクで自転車を漕いでいたいしは疲労困憊し、「今後登山に行くなら一人で行ってきていいですよ。私はおとなしく家で読書でもしています」と言っていた。マスクをしての運動は御免だ、ということらしい。

そういえば、写真に写っている二人は、モンベルだらけだった。帽子はふたりともモンベル、おかでんの黄色いウェアはウィックロンクール素材で、いしのシャツもウィックロン。緑色のパーカーもモンベル製。気がついたらモンベルの宣伝塔みたいになっている二人だった。

(2020.06.07)

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