関越自動車道 赤城高原PA 上り線

2000年03月04日
【店舗数:034】【そば食:063】
群馬県利根郡昭和村大字森下

いか天ぷらそば

いか天そば

尾瀬岩倉で雪と戯れてきた(滑ってきた、とあえて表現するのは避ける)。やはり雪はいいやねー。とかいいながら、スキー場の飯はどこでもマズいですという事を証明すべくフィールドワークを重ねつつ、やっぱり飯が高くてマズかったので納得半分悔しい気分半分、と。

気が付いたら日暮れ時。追われるように東京に戻るのであった。うむ、やはり日帰りスキーはあわただしい。そんな時、ふと蕎麦がしのばるるわけですな。

ああ、蕎麦喰いてぇ、と。

こういうときは、腰をじっくりと落ち着けて風情のある蕎麦屋で一献、なんて必要ない。スキーのノリそのままで、ずずずっと熱い蕎麦を豪快にすすりたい。雪崩でも起きたかと周りの人が勘違いして山の上を仰ぎ見てしまうくらい、豪快に音を立ててすすりたい。

そんな気になるのは、スキーに野郎同士で行ってるからでしょうか。彼女とデートスキーだったらこんな発想はわき上がらないんでしょうか。くそ。余計なお世話だ。

群馬県は、蕎麦よりもむしろうどん文化圏だ。意外でしょ、関東にしてうどん文化圏だとは。というのも、群馬は小麦粉の産地なんですな。だから、昔からうどんが作られてきた。特に、「農林61号」なる鉄人28号とみまごう名称の小麦の生産が盛んらしく、これがうどんによくあうんだとか。そのため、奥利根うどん、水沢うどん、館林うどん・・・と名物とされるうどんは種類が多い。・・・んだけど、そのどれも食べたこともないなあ。っていうか、一般的知名度を獲得しているとはとても思えない。ほら、僕がこうやってここに知ったかぶりして書いているくらいなんだから。

では群馬の蕎麦はどうなのかというと、嬬恋や奥利根で蕎麦粉の生産が行われているようなのだが、名産と呼ばれる事は特にないようだ。

なら、何でわざわざ群馬で蕎麦を食べる?

いやだって、PAのフードコートで売られている蕎麦なんて、どこで食べても一緒でしょうが。産地だから食べる、産地じゃないから食べないっていうんじゃなくって、食べたいから、食べるの。

しかしなあ、最近名店と呼ばれるお店の新規開拓、やってないよね。大衆向け蕎麦屋ばっかじゃん。しょせん貧乏人の味音痴は、B級グルメが関の山か。

うるさいうるさい。たまたまそうなっただけだ。この後に続く蕎麦行脚は・・・あれれ、B級密度が高い・・・。まあ、それはそれとして、だ。とにかくスキー帰りってのは無性に蕎麦が合うんである。全身が疲れていて、かつ小腹が空いていて、となったときはあっさりさっぱりと食べたいわけさ。

とまあ、そういう事でいか天ぷら蕎麦を頂きました。敢えて「いか天」をつけるところが、旅ならではのリッチさというか。日常生活で立ち食い蕎麦食べるときは、あんまりいか天って食べないなあ。なんとなく、よそ行きのおしゃれというかなんというか。普段着は、もちろん「かき揚げ」なんですけどね。

しかし、注文しておきながら言うのもなんだが、いか天とそばってイマイチ味が融合していないような気がするんですがどうでしょう。日本イカ天協会なんてのがあったとしたら、めっちゃオコラれそうな意見ですけど。

かき揚げは、汁につかっているうちに衣がほぐれてきて、もうどこまでがかき揚げでどこまでが汁なんだか、と婚前一体・・・あわわ、誤変換だ、渾然一体となったのが最高に美味なわけだ。ルーズさがたまらんというか。しかし、いか天の場合はなかなかほぐれない。きりりとその居住まいを正していやがる。いや、「いやがる」という表現はちょっと汚かった、すまぬイカ。君は君なりの責務を果たしているので文句を言っちゃあいけないよな。でもね、あんまりほぐれないとなると、具として成立しづらくなるわけさ。

で、だ。やっと衣が汁を吸った、さあこれからだ、って時になると、ずるっと分離するじゃん。中から輝いてまぶしい真っ白なイカ大明神の姿が出てきて、あわれ汁を吸った衣は何処かへ消えてしまう。イカは白いのが良い?いや、違う。白いって事は、汁のうま味を吸っていないわけで、すなわち味が付いていない事になる。味気ないイカ大明神を、汁に浸して食べる。くっちゃ、くっちゃ。うむ、固い。蕎麦をすする。ずずずっ。うむ、喉越し良し、濃厚なつゆの味わい。

イカ、固い。蕎麦、柔らかい。このあまりの食感と味の付き方のギャップで、全く別物の料理みたいになってしまっているわけですな。これを「2種類の料理を楽しんでいるようで得した気分」と考えるか、「なんか違和感ありまくりだなあ」と感じるかは人それぞれ。

ええと、イカ談義になってしまった。話を戻そう。

さて、肝心の蕎麦なんだけど、しっかりとした蕎麦で、食べていて気持ちよかったな。名店と呼ばれるお店の蕎麦って、細くて繊細。それに比べて今回の蕎麦は太く、四角く、黒く、味もしっかり蕎麦っと主張している。こういう蕎麦もいいもんだ。

ずるずるっとすすって、なんか幸せな気分になって、さて東京へ帰ろう。これなら、この先待ちかまえている渋滞も何とか乗り越えられそうだよ・・・。

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