2000年03月20日
【店舗数:042】【そば食:075】
三重県四日市市 山之一色町字池之谷口
天ぷらそば
アワレみ隊企画『骨抜きの、美学』で紀伊半島をうろうろしてきた。その帰りがけ、東名阪自動車道の御在所SAに立ち寄った時に「せっかくこっちまでやってきたんだから、そばでも食ってみっか」とひらめき、天ぷらそばを注文してみた。
おおお。
天ぷらが「かき揚げ」じゃないぞ。えび天が当然のようにふんぞり返っているぞ。なるほど、ここら辺では、「天ぷらそば」といえば「えび天そば」の事を指すのだな。ちょっと新鮮な光景だ。東京で「天ぷらそば」を注文すれば、ほぼ間違いなく「かき揚げそば」が出てくる。こういうのも、きっと地域によって違いがあるのだろう。
地域差、ということで「ひょっとしたらこの海老は伊勢海老ではあるまいか」というはかない期待もあったのだが、ごく普通の海老でござんした。分厚い衣のそのさらに奥に、鉛筆ほどの太さの海老が「あっ、見られてもうた!」と小さく存在していた。何だか、肉厚の衣が「海老を一生懸命守ろうとしている母親」みたいにみえてきて、これはこれで愛おしい。その母の愛にはきっちり応えてあげないと、ということで衣の半分は天かすがわりとしてつゆでほぐし、残り半分は海老と一緒にかぶりついてやった。ごちそうさま。
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